大阪府枚方市
電飾看板・アクリル板切り文字加工事例【大阪府枚方市】
大阪枚方市、W600×H2700電飾看板。2ミリ厚アクリル板切り文字加工の様子を御紹介します。
看板の仕様及び施工方法は十数年前からすると随分と変化しました。
昔は文字書き専用塗料を使って筆や刷毛で書いていた文字や絵が、カッティングシートをコンピューターで切る時代へと変わって、今や屋外対応のインクジェットが普及しています。
先代(親父)がいつも仕事場内で看板を書いていて、私も現場塗装の合間に時間をかけて一枚一枚手書きで書いていました。
今では殆んど「手に技」は必要でなくなり、コンピューターと資材の取り扱いの慣れが勝負となっています。
アナログからデジタルへの変化が著しいのが看板業界でしょう。
そんな中、電飾看板の古き良き時代の施工方法・・・。
アクリル板を糸のこで切る作業です。
昔は切り文字の原稿は全て手書きでした。
・・・ところが今はカッティングプロッターの切り先を「カッター」から「ペン」に替えて原稿のアウトラインを出力しています。
プリントアウトした看板原稿をアクリル板に両面テープで貼り付けて、そのアウトラインに沿って糸のこで切っていきます。
線通りに切るって事は簡単そうで、慣れないと難しいものです。
左の写真は看板原稿のアウトラインを出力しているところです。
右の写真は糸のこミシンで文字を切っているところです。
切りぬいた文字には静電気の影響で切り粉がいっぱい付きます。
それを掃除しているところです。
飾看板の面板(アクリル成型板)にアクリル切り文字を貼りつけするのですが、「二塩化メチレン」と言う透明のしゃぶしゃぶの液体を接着剤として使います。
アクリルとアクリルを溶着させるので、樹脂製の注射器ではピストン部分が溶けてしまう可能性が有ります。
(やったことが無いので判りませんが多分溶着すると思います。)
ですので、ガラス製の注射器を使用するのですが、弊社に昔からある注射器なのでピストン部分が長年の使用による摩耗のせいなのか、液漏れしてしまいます。
ブログにも書いている通り、親父のアドバイスにより、メンソレータムを挟むことにより、液漏れしなくなりました。
接着剤を注入する際、液が入っている状態を確認するために、裏から照明を当てながらやります。
非常に判りにくいのですが、よく見ると液が浸み込んでいくのが確認できます。
久しぶりに手間のかかる電飾面板をさせていただきました。
出来あがってみると、今時の薄っぺらだけど綺麗な「カッティングシート」や「インクジェットフィルム」とは違って、
厚みのある文字・・・良く視ると手切りによる線の歪み・・・接着剤のはみ出しなど、昭和を感じてしまいました。
でも、耐久性は理屈抜きに良いものです。