大阪府
戸建て住宅、ベランダ排水口の防水処理事例【大阪府枚方市】
戸建て住宅、ベランダ排水口の防水処理についての一例をご紹介いたします。
↑左写真は 、ベランダの排水口です。
よく診(み)ると、2cm程の表面モルタル層のすぐ下に黒い防水層があるのですが、開口部の断面と共に切れているのが判ります。
表面のモルタル層の下、ベランダ全体に防水層があると思われますが、この状態だと、開口部 (排水口) に流れた水は、ジワジワと切れた断面ににじんでいると思われます。
この部分の処理をしないまま、モルタル表面を防水すると、モルタル層の下に滲んだ水分が蒸発する際、表面防水塗膜を押して、防水層の膨れ・剥離に繋がる可能性が高くなります。
なので、現状の曖昧な部分に含水させないために、改修用ドレンを新たに設置します。
↑ 手に持っている筒状のものが改修用ドレンです。
根元の太い部分は直径60ミリ。
現状の開口部の直径は50ミリ弱でした。
このままだと改修用ドレンが収まらないので、開口部の直径を60ミリ以上に広げました。
↓ ついでに受け皿部分の厚み分も研磨します。
プライマーを塗装し、乾燥。
コーキングにて接着。
防水層の間に、補強メッシュシートをサンドします。
↓ 「施工後」にある写真は、防水層塗布1回目の状態です。
この後、更に防水層を2回増し塗りをして、更にトップコートを2回塗りします。
ベランダが建物の北側に位置していて、全体が常時湿った感のある今回の物件に使用した防水材は、「水性ポリマーセメント系防水材」で施工しました。
塗膜防水にかかわらず、全ての防水施工において、排水口の防水処理は非常に重要な工程です。