工場の床塗装・無溶剤エポキシ床塗装事例【大阪枚方市】
工場の床塗装・無溶剤エポキシ床塗装事例【大阪枚方市】について紹介します。
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大阪枚方市 ・工場床塗装:無溶剤エポキシ1.5kg/m2仕様
枚方市に所在する P電工建装照明(株)様の 工場床塗装の様子をご紹介します。
尚、ホームページの中でもブログの中でも書いている通り、KN建設(株)様の下請けでさせていただいております。
一連のP社様工場の床塗装の一区分として3階の一部862m2が今回の御注文です。
工場内設備等の移動の都合で3回に分けて 土・日もしくは日・祝日の二日間で施工を繰り返していきます。
前回は11月27〜28日に施工しました。
今回はその2回目に当たります。
(1日目)
↑ 施工前。
今回施工範囲に有った設備を前夜に社員様が室内の左右に移動してくれています。
ラインテープも主だったものは剥離してくれています。
非常に有難いことです。
↑ ケレンをする事で発生した埃が拡散しないように施工範囲の周囲に埃避けのビニール養生をした後、既存塗膜の下に残っているテープの除去及び浮膜をケレン棒・スクレーパー等でケレンをしています。
↑ 次に、床全面にサンダーによる目荒らし研磨をしています。
旧塗膜は水性エポキシです。
↑ 旧塗膜剥離部分・凹み部分・クラック等にエポキシパテ充填しています。
↑ エポキシパテだけでは無数にある小さい痘痕(あばた)は埋めきれず、より良い仕上げにするために本番の流し展の前に仕上げ材と同じ無溶剤エポキシをコテで扱き塗りします。
無溶剤エポキシのコテしごき下塗りの工程を 溶剤形エポキシのプライマーや溶剤形上塗り材で施工した場合、多くの場合は旧塗膜(今回の場合水性性エポキシ)に悪影響を与えます。
上から塗装する塗料の溶剤が強くて下地を犯して旧塗膜が付着しない(リフティング)状態になります。
ところが無溶剤エポキシの場合、旧塗膜のリフティングの原因となる溶剤が入っていない為リフティングは発生しません。
(2日目)
↑ 翌朝、小さなゴミや突起物にペーパー研磨するとともに、ピンホール(昨日に埋めきれなかった小さな穴)を探して、テープを目印としてマーキングしていきます。
ピンホールに速乾型エポキシパテを充填。
↑ 1セット(15kg) を流し展する面積を墨でスパン割りします。
写真は墨打ちのラインです。ちなみに今回の仕様では15kg/約12m2です。
↑ 無溶剤エポキシ:大同塗料ユカクリートタイル#70です。
今回の仕様では、扱き塗りと合わせて1.5kg/m2の塗布量です。
工場の床塗装としては、耐久性・耐薬品性・耐衝撃性等あらゆる点で優れた塗り床材です。
今回使用している材料は「低臭速乾型」なので匂いも少ないし、冬の低温下でも12時間も有れば(翌朝)には歩行可能な強度になります。
↑ 完成です。
私の持論ですが、無溶剤エポキシ仕上げの床塗装は、一番 費用対効果の高い床塗装だと思います。
・・・床塗装前の下地処理は、仕上げ塗料が何であろうと共通だとして、
アクリル・ウレタン・エポキシなどそれぞれ薄膜形塗装での1回塗当たりの塗布量は0.1〜0.15kg/m2です。
これだけだと直ぐに摩耗するか、ちょっとした衝撃で剥離してしまいます。
なので2〜3回塗りをしなければ十分な耐久性が得られません。
仮に0.15kg/m2×3回塗りですと0.45kg/m2です。
3回塗りをする工費と、塗り重ねの乾燥時間も考慮する必要があります。
無溶剤エポキシコテ流しのべ工法だと、
例えば 今回の私共の仕様では しごき塗り0.2kg/m2が1回目塗りです。
続いて2回目塗りで1.3kg/m2塗布します。
・・・これだけで薄膜塗装の約10回塗りに相当する塗布量になります。
トータルの施工費は下地処理も含めて薄膜塗装3回塗りの2倍程度ですが、その価値は5倍も6倍もあると思います。
・・・要するに施工費全体の中で、工費としては薄膜3回りと厚膜2回塗りとではほぼ同じ程度ですが、アップするのは材料費がほとんどであるという事です。
今回施工させていただいている工場の床の「程度」に留まらず、もっと様々な悪条件が重なっている工場・倉庫の床は沢山あると思います。
・・・そういった場合、一番間違いのない下地調整は「旧塗膜全面剥離」の上「樹脂モルタルでの不陸調整」でしょう。・・・
でも、実際は費用も・手間も・工期も・環境も・・・・と考えたら現実的でないことが多いです。
弊社は、そう言うトラブルをごまかす様な施工方法ではなく、その工場・倉庫の使用条件に耐えうる、しかも、費用対効果も十分考慮した施工方法をご提案いたします。