京都府八幡市の倉庫折板屋根ガルバリウム鋼板の遮熱塗装工事の施工事例
京都府八幡市の倉庫折板屋根ガルバリウム鋼板の遮熱塗装工事の施工事例について紹介します。
- 施工
概要 -
この倉庫は数年前に建設されて、折板屋根はサビが出たり劣化しているという状態もない健全な状態だったのですが、夏になるにつれて、室内温度がかなり高くなるらしく、それを改善するために今回遮熱塗装をすることになったようです。
この倉庫の屋根に使用されている屋根材は『ガルバリウム鋼板』というもので、従来の亜鉛めっき鋼板よりも非常に耐久性が高く、さびにくいのが特徴です。
このガルバリウム鋼板を塗装する際に注意しなければならないのが、『塗料が付着しにくい』という点です。ガルバリウム鋼板の表面は汚れがつきにくい加工がされており、ツルツルとしています。ですので一般的に鉄部に塗装するような下塗り材を使用してしまうと密着不良が発生し、せっかく塗り替えたのに数年で塗膜が剥がれてくるなんてことが起こる可能性があります。
ですので、ガルバリウム鋼板には専用の下塗り材を塗装することが大切です。
今回の施工内容は、
・高圧洗浄
・ガルバリウム鋼板用プライマー塗装
・屋根用遮熱塗料上塗り2回塗り
です。
01高圧洗浄
まずは、高圧洗浄機で屋根全体の汚れを洗い流していきます。今回は屋根塗装だけなので仮設足場は組まずに、昇降階段を設置して屋根に上がっています。
仮設足場がないので周囲に汚水の飛散ができるだけないように、汚水が飛散するリスクのある場所に関しては、手洗い作業を行いました。
高圧洗浄
02ガルバリウム鋼板用プライマー塗装
先ほど説明した通り『ガルバリウム鋼板』は、塗料が付着しにくい性質があるので、一般的に鉄部に使用するような下塗り材を使用してはいけません。
今回使用したガルバリウム鋼板用下塗り材は、関西ペイントの『エポマリンGX』という塗料で、亜鉛メッキなどの非鉄金属に適した2液形エポキシプライマーです。
下塗り
03屋根用遮熱塗料上塗り2回塗り
上塗り材には、関西ペイントの『アレスクールsi』のホワイトを使用しています。この塗料は屋根用高日射反射率塗料、いわゆる遮熱塗料と呼ばれるもので、耐候性に優れ、温度上昇の要因である赤外線を効率よく反射する塗料です。
これを2回塗りしていきます。
上塗り1回目
上塗り2回目
塗装する前と遮熱塗料を塗装した後では、表面温度が劇的に変わり、素手で触ると火傷するほど熱かったものが、ひんやりと冷たく感じるぐらいの差があります。
実際にサーモカメラで撮影した画像がこちらです。
左の赤色が塗装前、右の青色が塗装後
左側の真っ赤になっている方が、塗装前の状態です。最高で61.8度にも温度が上がっています。素手では触れないぐらい熱いです。
右側の青くなっている方が、遮熱塗料を2回塗りした状態です。最低で34.9度まで下がっており、素手で触るとひんやりと感じ、その差は約27度にもなりました。
中で作業している方からも『涼しくなった』との声を聞きましたので、遮熱効果はかなりあったようです。
以上、京都府八幡市にある倉庫の折板屋根ガルバリウム鋼板の遮熱塗装工事施工事例でした。