「外壁塗装を依頼する前に、塗料について少し知っておきたい」
そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
塗料の種類やその特徴を知っておくことで、塗装会社の人との相談をスムーズに進めることができるだけでなく、自分の家に合った塗装をすることができます。
中でも、塗料メーカーごとの違いを知り塗料を選べることは、塗料選びに確信性を持たせてくれるでしょう。
そこで今回は、日本の塗料メーカーの特徴を商品ベースで比較していきたいと思います。
■日本ペイント
日本ペイントは現在普及している塗料メーカーの中で最も歴史のある会社です。
そのため塗料のラインナップが揃っており、価格も安いものから順に取り揃えています。
特に、日本ペイントの提供する2大商品
『ファイン4Fセラミック』
『ダイヤモンドコート』
は多くの外壁塗装会社に使われています。
『ファイン4Fセラミック』は、耐久性の高いフッ素系の塗料で、値段は高いですがその分機能性が高いので、高級塗料として使われています。
『ダイヤモンドコート』は、ラジカル制御形という新しい塗料で、塗料に強化剤が混ぜ込まれており塗装の難しい高湿度の環境でも塗装ができるのです。
商品が多く価格も良心的なものを取り揃えているという強みがある一方、注意点としてはやや高価ながらも特殊性のある塗料までバリエーションが及んでいないことです。
日本ペイントの商品ラインナップは無難とも言える安定感と引き換えに、注目すべき特殊な塗料があまり出回っていないことだと言えます。
■アステックペイント
アステックペイントはオーストラリアの輸入商材を販売する日本でも有名な塗料メーカーです。
強みは何といっても一つ一つの製品力。
日本よりも遥かに強い紫外線の降り注ぐオーストラリアの気候に耐えるべく作られた高性能塗料は、日本でもその力を発揮してくれます。
そんなアステックペイントの名を一気に上げたのがこの商品、
『EC-5000PCM』
この商品は、ピュアアクリルという特殊樹脂を使って作られた塗料で、何といってもその伸縮性が特徴です。
塗料の固まった時の伸び率を表す伸縮率では、600%を誇っています。
塗料の中にガラス成分を含んでいることから太陽光にも強く、優れた耐久性とひび割れのしにくさも特徴的です。
ただ、当社では塗料に過度な伸縮性は不要だと考えています。
例えば、外壁クラックにコーキング補修なしで塗装された場合、経年劣化で小さな亀裂が入ったら、そこに水が入っても塗膜が切れずに膨れ上がってしまい、広範囲を補修しなければなりません。
伸縮性に富んだシーリング材でクラック補修をすると、軽度の補修で済みますので、塗料に過度な伸縮性は無用なのです。
このように伸縮率600%と聞くと、すごく性能が良いように見えてしまいますが、その性能がご自身の住まいに合うのかどうかを見極めなければなりません。
■まとめ
今回は、日本ペイントとアステックペイントの2社を紹介してきました。
それぞれの商品にそれぞれ違ったメリットがあります。
ただ、その性能が本当にあなたにとって高性能なのかどうかは異なります。
説得力のある「セールストーク」や「ミラクル効果」のような謳い文句には、ご注意ください。
当社の考えとしては、大手塗料メーカーの良く売れている信頼性の高い、且つ無難な塗料で基本に忠実な工法をオススメしております。
ご自身に合う塗料は何なのかどうか、ぜひ当社にご相談ください。