塗り替えワンポイントメモ

25. ポイントを認識してやり遂げる事。 / 京都・大阪

2012.06.16

2019年以降

仕事が忙しい時は 応援の職人を呼ぶ事が多いのですが、一つの現場を任せられるような下請けを模索しています。

そんなこと何も難しい事では無いように思いがちですが、私にとっては これがとても奥が深い事なのです。

塗装現場の中で大抵は難なくクリア出来る事が多いのですが、少なからず「要点」 又は「要点」と認識すべき点があります。

これらは現場によってケース・バイ・ケースです。

そんなケース・バイ・ケースのポイントを認識して「良い仕事」の出来る下請けを模索しています。

そんなポイントを列記します。
特別な事ではありませんが、一人前の職人のフリをしていても 下記の認識の薄い職人が 非常に多いです。

・屋根の水洗い
カラーベストなどの薄型瓦の場合は100キロ圧前後で洗うのが一般的。
浮塗膜がある場合は その限りではなく、ディスクサンダー等を併用する。

モニエル等のセメント瓦の場合は150キロ圧以上で汚れやスラリー層がこれ以上落ちない程洗う。
浮塗膜がある場合は その限りではなく、その前に ディスクサンダー ・ 剥離剤等を併用する。

屋根材の重なり部分からの漏水を意識して 噴水角度に注意する。
周囲への汚水の飛散防止に注意する。

・カラーベストの縁切り
隙間のない箇所へ「タスペーサー」を挿入する事。
製造元の 『1m2当たり10個』 に こだわる必要はない。
強制的に隙間をあける事で 虚弱なカラーベストは 割れやすくなるので注意する事。
1ミリ程度の隙間なので、塗り方によっては塗料が詰まるので注意する事。

・2液性塗料
本来の塗膜性能を得るために、主剤と硬化剤を 秤で正確に調合する事。
化学反応で硬化させて 初めて高い性能を発揮する。
それを いい加減な目分量か 又は 面倒くさくて出来ないようであれば、2液性を使う意味が無く、2液性より劣っても 1液性を使う方が無難である。

・塗布量
メーカーの標準塗布量は少し多めの気がするが、しかしこれを常に意識して薄塗にならないように注意する事。

・コーキング
塗装前のコーキングはノンブリードウレタンがベスト。塗装後の汚染が無い。
コーキングの上にシーラーを塗る場合 2液性エポキシシーラー下塗りはダメ。
上塗り後、経時で塗膜が割れる。
なので弾性対応型のシーラーがベスト。

・サイディングへの塗装
躯体に蓄熱するので、防水型厚膜塗装は剥離の可能性が高くなるのでダメ。
薄膜塗装で密着重視で尚且つ、標準塗布量をキープする。

・付帯塗装
外壁はどっぷり3回塗り、屋根は薄々2〜3回塗り、・・・雨樋・雨戸・庇は1回塗り・・・???
こんな業者がほとんどです。
これを見ている 「心当たりのある業者」 はトータルバランスを考え直しましょう。

最低でも2回塗りは必要です。・・・躯体によって、下塗り⇒上塗り・・・または 上塗り2回。

・良い塗装が出来る業者
今の施工方法に満足せずに 改善を心掛ける気持ちを持つ事。
その繰り返しをしている業者は「良い塗装」ができます。

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