有資格者と無資格者
2011.06.07
例年より早く梅雨に入って 「仕事が予定通りに進まない」 と思っているのは 私だけではなく、塗装業・防水業のほとんどの人はそう思っているでしょうね。
約束していた日程で仕事ができないことで 順送りに お客様にご迷惑をかける事も・・・
雨が降った次の日、雨が降っていなくても 壁はドボドボに濡れていて、明日一日干して、明後日塗装しようと思ったら 明後日は雨マークてな感じで・・・最悪のシナリオでした。
でも、何とかお客様にご理解いただいて 自然に逆らわずに「着実によい仕事」を心がけていきたいものです。
前置きはこれぐらいにして、前から想っていることを書きます。
それは、
資格を持っている人=よい仕事ができる人 とは限らない。
資格を持っていない人=よい仕事ができない人 とは限らない。
と言う事です。
全ては 「その人次第」 と考えています。
弊社が最近お世話になった 協力会社2つを例にとってみますと、提出してもらった作業員名簿で
1つ目の会社は 社長は30歳代半ばで 年若い8人構成です。
そこの社長は一杯資格を持っていて 『どうだ!』 と言わんばかりに 資格の写しが3枚ほどカラーコピーで 他の書類とともに いち早く郵送されてきました。
ところが 実際ふたを開けてみると、有資格者の社長が来たのは初日の打合せだけで、缶コーヒー飲んで 2時間ぐらいで帰ってしまって 後に残った作業員は 仕事道具を出したかと思ったら その場でへたり込んで たばこを何本も吸いながら 1つの携帯電話でゲームをしながら もう1つの携帯電話でダラダラと電話をしている始末。
請取り仕事なので いちいち口を出さずにおこうと思っていたのですが、いざ、仕事の内容に関しては、やはり目を離すと「手抜き・材料抜き」の癖があるようなので しっかりと監視をする必要がありました。結局、ココの社長はその後 職人の仕事ぶりを一度も視に来ませんでした。
言いたくないような事も言わざるを得ませんでした。
この会社の社長の仕事に対する考え方 ???・・・ いや!!! ・・・特に何も無いのでしょう。
資格 (受講料を支払って 日帰り二日程度で取れるものも含めて) を持っていると言う事で 対外的には一目置かれるのでしょうが、自社の従業員に技術・精神指導をするに及ばず、むしろ単なるハッタリで、 独裁的な印象を受けました。
それとは対照的な 2つ目の会社は 50歳代後半の個人経営の無資格の親方で、30歳代前半の従業員2人の内 1人が有資格者(一級FRP防水技能士)です。
この2人は キビキビ・モクモクと仕事をするし、その2人に対して 親方は非常に適切な指導・指示をしていました。
2人の職人と話をしていると、手抜き・材料抜きの妥協を許さない親方の事を尊敬しているとも言っていました。
2社とも 別の工種の防水関係の下請けをしてもらったのですが、後社には 安く請負ってもらった上 私が視ていなかった時の仕事ぶりを 後で見るからに 材料も余分に使ってくれたのが私には判るので、「気は心」・・・「心には心で返す」 と言う事で、請求金額よりも余分にお支払いしました。
そうする事(仕事に対しての評価を形で表す)で 目先の利益よりも もっと大事な人間関係ができると思っています。
及ばずながら 私も有資格者 の一人です。
ところが、実際は それぞれの資格を取るために勉強した事よりも 現実はもっとシビアな事が多くて、資格よりも経験の積み重ねが大切である・・・・・・・・・。と言う事は 言うまでもない事です。
一方、資格には全然興味を示さないが まじめに素早く仕事をしてくれている弊社の職人には、事ある毎に口うるさく 高いレベルを要求しています。
・・・私の思い。判ってくれていると思います。 ・・・? ?? ? !!!
判ってるかァ!!!・・・