塗り替えワンポイントメモ

「上塗り塗料の善し悪し」について

2014.12.27

2019年以降

何かと気忙しくて このコーナーへの投稿が出来ずにいました。

一発目の投稿は、私の考える「 外壁・屋根塗装での上塗りの善し悪し 」についてです。

 

① グレードの高い塗料が 必ずしも良いとは限らない。

グレードの高い塗料といえば 先ず「フッソ」を思い浮かべます・・・。

外壁・屋根塗装での「上塗り2回塗り」と言う表現は 文字通り 同じ塗料を2回塗ると言う事です。

例えば 1回塗りが30μmの膜厚の場合、2回塗りなら60μmの膜厚になります。

ところが多くのフッソの場合、「フッソ中塗り・フッソ上塗り」と言う表現になります。・・・何故か?

フッソ系塗料は一般的に重ね塗りでの密着が悪いので、実は1回目の塗料は「フッソ」では無く「ウレタン系」のものが多いです。

(全てのフッソ塗料に当てはまるわけではありませんが。・・・ポイントがズレた話が長くなるので 中省略)

・・・と言う事は、フッソ塗膜は60μmでは無くて 2回目に塗った30μmと言う事になります。

・・・2回目の塗装に もし塗り残しがあった場合は、その部分は「フッソ塗膜が無し」と言う事になります・・・。

・・・材料代が極端に高くなる「フッソ」でなくとも、、素地調整・下塗り工程をしっかりと施して シリコンクラスの塗料をしっかりと2回上塗りして膜厚を付ければ、それなりに長持ちするものです。

・・・ちなみに私の自宅は30数年前に「溶剤型アクリル」で塗替えをしています。

昨今のような良い塗料ではなく、当時はアクリルが主流だったと思います。

チョーキングの白い粉は出ているものの、幸い 地震のクラック等も見当たらずに  長期間もっていると言えはもっています。

 

②「ミラクル塗料」の性能を 鵜呑みにしないこと。

近年、色々な「ミラクル塗料」とも言える塗料が出回っています。

こう言った商品のアピール度は 非常に高く カタログ等を見ていても 「ほんまかいな!?」 と疑ってしまいます。

同業種のHPを見ていると 結構派手に絶賛しているものも見かけますが、残念ながら 私共はそう言った塗料は一切取り扱っていません。

そのワケは 多くの商品に共通する事として、塗装した当初はその特徴が発揮されて良さそうなのですが、謳っている性能の持続性に問題がありそうだという事です。

 

「100年ペイント・・・」・・・塗装した当初は過剰な程の弾力性があったとしても その持続性はいつまでなのでしょうか?

素人感覚では一見 100年持ちそうな表現が紛らわしく、一層の事「千年ペイント」の方が、「突き抜けた感」があって誇大広告と錯覚しにくいと思うのですが・・・。

 

「30年メンテナンス不要ペイント・・・」・・・地震等による躯体クラックに対応出来るのでしょうか?

・・・これは どんな塗料でも無理です。

フッ素を超える高耐久・・・が 仮に本当だとしても 躯体劣化は塗膜表面以外にも様々な方向から発生します。

なので「30年持つ塗装」と言う言葉を鵜呑みにしても不可抗力な要因から補修を余儀なくされそうです。

工事費は決して安くはないはずです。

そんなリスキーな中、たかが薄っぺらな塗膜に全てをかけるのは荷が重すぎます。

 

「遮熱・断熱塗料 G・・」・・・初めの内は効果が良いらしいのですが その持続性はどうなのでしょうか?

・・・噂では直ぐにカビが生えて汚染するそうですが・・・。

加えて  「下塗りは大手メーカーのモノを御使用ください。」 ・ ・ ・ 私に言わせれば、肝心なところは他社品任せでは  有事の際、責任の所在がハッキリしません。

工事費は決して安くはないはずです。

 

「光触媒」・・・良いものなら大手の塗料会社が  開発・売り込みと言う事で  黙ってはいませんが、・・・黙っているのは  メーカーとして「誹謗中傷」が出来ない事と、「効果がない」の2点が主な理由らしいです。

 

上記の商品は 決して安くはありません。

「費用対効果の良い施工」を謳っている私共としては、地味でも確実性の高い施工を心掛けていきたいと思っています。

そんな事で、弊社では 塗料業界で昔から名前の通ったメーカーの中から、水性塗料・弱溶剤塗料  共に「シリコンレベルの中で比較的樹脂分の多い塗料」をよく使用しています。

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