見積りの面積や数量が各社で違う。
2016.12.18
先日、京都府八幡市のA様邸の サイディング外壁・カラーベスト屋根塗装の見積もりを提出した数日後、他社との見積内容の違いが判らないとの事なので説明に伺いました。
各業者が提示した見積り内容は 仕様・金額など それぞれ違って当たり前の事なのですが、見積り面積に大きな違いがあった事に疑問を持たれていたようでした。
A様のお話では 他社は 私が頂いた図面と同じものを持って、ぐるっと簡単に見て すぐに帰って行ったらしいです。
私の場合は 見積りに伺った際 いつもの事ですが、
・図面との相違点の有無をチェック
・図面に表れていない部分 「外壁目地」 「雨樋」 「隠れて表れていない天井・壁・柱」 等のチェック
・現状での問題箇所の有無に関する聴き取りと 目視調査
・現状に合ったお勧めの仕様の簡単な ご説明
などで、約2時間 ( いつも時間がかかります) くらいお邪魔していました。
長ければ良いと言うものでもありませんが、図面で確認できないものを調査する事は 当たり前の事なのです。
この様な状況の中、私が提示した屋根の面積が 相手の業者が提示した面積より かなり大きく、雨樋・目地コーキングなどの数量は 私の提示した明確な数量に対して 相手の業者は 「付帯塗装 一式価格」 で、数量 ・ 塗り回数 その他具体的な明示が無いようでした。
屋根面積の数量の違いは どうすればそんな数量になるのか図面を再度計測したら、相手の業者は 図面の立面から屋根面積を出したようで、屋根勾配を見ていない数量でした。・・・こう言った事はたまにある事ですが、まるで素人です。
相手の見積もりは 弊社と比べてm2単価は全体的に高く、見落とし項目が幾つかありました。
もし それらが 「付帯塗装一式」 に含まれているとすれば 付帯塗装を軽視し過ぎているとしか言いようがないものでした。
お客様が比較検討するにも 困惑する内容でした。
過去数年来、この住宅街で施工させていただいた数件の経年実績などの評判から、A様は弊社での施工を考えているとお聞きしましたが、施工時期が3か月程先だと言う事なので、「時間があるので他でも見積りを取られて十分ご納得の末にご注文ください。」 とお伝えしました。
弊社では お客様からのご要望がない限り 「契約書」 と言う約束事を行っていません。
したがって 「クーリングオフ」 なる言葉も遠くの言葉です。
そして、相見積は当たり前と思っていますので、当然 意図的な数量上乗せも無意味な事と思っています。
いつでも積算根拠を説明できるように、図面かノートにメモしています。
さて、どうなることでしょう。・・・