戸建て住宅瓦棒屋根塗装事例【京都市宇治市】
戸建て住宅瓦棒屋根塗装事例【京都市宇治市】について紹介します。
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瓦棒と言われている450mmピッチでジョイント補強レールが連続している鋼板屋根です。
既存塗膜は、少し膜厚のある水性の微弾性タイプで、塗膜の剥離や膨れが至る所に点在していました。
おそらく防水層保護トップコートの一種だと思いますが、これは本来ならコンクリートやモルタルと言ったセメント系の躯体に対して防水施工をした上に、それを保護するために塗るタイプの塗料です。
浮き塗膜がサクサクしている状態なら、浮いたところと密着しているところが明確で下地処理も容易なのですが、浮き塗膜を引っ張ると捲れてくると言った現状の下地処理方法として、単に高圧水洗だけで脆弱塗膜と浮き塗膜が撤去出来るとも思えませんでした。
足場を掛けずに汚水飛散防止養生も十分出来る状態でも無かったので、ここは地道なケレン作業が必要だと判断しました。
建物の道路側が店舗入口で両隣が隣接しているので、店内を通って裏に足場を組みました。
昇降目的だけでこの程度の足場を足場屋さんに組んでもらうと 割高感があり、お客様の負担が大きくなるので自社にて組む事にしました。
高さ10メートル。ローリングタワーと単管併用で何とか安全に・・・。
↑ディスクサンダーと金ベラを併用して・・・浮き塗膜を見つけては穴をあけ、根気よくサンダーで研磨しました。
↑弱溶剤エポキシプライマーを下塗り。
既存塗膜が水性なので、塗膜を侵さないか試し塗りをしてから施工しました。
ケレン後の表面が粗面状態になる事は想像出来ていました。
なので、それを隠ぺいする為に厚膜の重防食塗料「ハイアルマ」を中長毛 (25mm) ローラーでポッテリ2回塗をしました。
ハイアルマ1回目 (プライマー共で2回目)。
ハイアルマ2回目 (プライマー共で3回目)。
薄型鋼板屋根の場合、熱による伸縮が大きいので密着性を考慮したうえで塗料の選択が重要です。
今回の場合、ケレン後の旧塗膜の隙間に塗料が含浸して悪影響を及ぼさないように、又、ケレン後の粗面に対してそこそこの肉厚感と波型の仕上がり感のある塗料として「ハイアルマ」を 0.4kg/m2 塗布しました。
↑サービスで軒樋をのぞき込みながら綺麗に塗りました。
↑瓦との取り合いに隙間があり、下地が見えている状態を見て見ぬ振りが出来ないので、サービスで臨時対応として防水テープを貼ってお施主様に状況を報告しました。
去年の地震で瓦がズレている事は御承知なようで、以前から瓦屋さんに依頼をしているが現在待機中との事なので、上から中途半端な色付け塗装はせずに、瓦屋さんが補修しやすい程度に防水処理をして、補修用上塗り塗料をお渡ししておきました。
私共の気遣いに感謝の言葉をいただきました。
有難うございました。